軽油が上がるから、
製油所への攻撃はやめてくれ
――トランプ大統領が、ウクライナに
写真はイメージ Photo by engin akyurt on Unsplash
ゼレンスキー氏が米に出した交換条件 パトリオットをくれたら製油所攻撃をやめる
ウクライナのゼレンスキー大統領が、アメリカに交換条件を出した。パトリオットの迎撃ミサイルを追加で渡してくれるなら、ロシアの製油所への攻撃をやめる用意がある、という中身だ。読売新聞が10月19日に伝えた。ブルームバーグのインタビューで本人が明かしたものだ。言い方は、もっと直接的だった。「我々はロシアの軽油を狙わない。あなたたちは、我々の施設を守るためのパトリオットのミサイルをくれる」(訳)
弾は月に12発、代金はもう払った
なぜ、こんな取引を持ち出したのか。弾が足りない。アメリカから届く迎撃ミサイルは月に12発で、バイデン前政権のころの約4分の1だとゼレンスキー氏は話した。しかも、もらっているのではなく買っている。「武器の代金は払った。アメリカ側は一部の引き渡しを承認したが、残りはしていない」(訳)。PURLで払った分が止まっている、という話だ。
トランプ大統領が攻撃をやめさせたい理由は何か。読売新聞は、11月の中間選挙を前に軽油の値段を抑えたいからだと見ている。トランプ氏は10月11日、「ゼレンスキーはわが国の農家や牧場経営者に問題を引き起こしたがっている」と話し、「新たな大統領を迎える時期に来ている」と言った。
ゼレンスキー氏は、製油所への攻撃を一度やめていた。だがロシアが発電所などへの攻撃を続けるなか、ウクライナは10月15日未明にリャザニ州の製油所をたたいた。ゼレンスキー氏は「停止は終わった」と宣言した。
「早く終わらせたい」が3人に2人
ウクライナの人たちは、戦争の続け方をどう考えているのか。アメリカの調査会社ギャラップが6月30日に出した調査では、66%が「できるだけ早く交渉で戦争を終わらせるべきだ」と答えた。「勝つまで戦うべきだ」は24%。2022年は73%が「戦うべきだ」だったから、ひっくり返っている。ただしこの調査は二択で、今回の取引の是非そのものは聞いていない。
ネットの評判
Yahoo!ニュースのコメント欄には134件の書き込みがあった。認める側は「トランプ氏にとって一番分かりやすく受け入れやすい提案だと思う」と書いた。パトリオットを渡さないならロシアの製油所攻撃は続けるという意味だ、と読む声にも多くの共感が付いた。批判する側で最も共感を集めたのは「迎撃の手段を他国に依存している時点で詰んでるんだよな」だった。
アメリカがこの提案に答えたかは、まだ報じられていない。何発と引き換えなのかも出ていない。ゼレンスキー氏は、アメリカとの関係が11月の中間選挙のあとに落ち着くかもしれないと話している。次が動くのは、たぶんそのあとだ。
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- ゼレンスキー氏、枯渇した「パトリオット」と引き換えに…トランプ氏要求の「露の製油所攻撃中止」提案(読売新聞オンライン/Yahoo!ニュース)
- Zelensky: US Supplies Ukraine With Just 12 Patriot Missiles a Month(Militarnyi)
- US delaying Patriot missiles already paid for under NATO initiative, Zelensky says(The Kyiv Independent)
- ウクライナ大統領「交代を」 製油所攻撃の停止要求、「米農家に影響」と批判―トランプ氏(時事通信)
- ウクライナ大統領、ロシア製油所攻撃「再開」 トランプ氏「恥ずべきこと」(時事通信)
- Ukraine hits Russian refinery as Zelenskyy says 'we're done' with Trump's energy truce(AP/KSL)
- Ukrainians Sour on U.S. Leadership(Gallup、2026年6月30日公表)
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