完全に時代に
負けてるじゃん
――あるユーザーが、新聞広告に
写真はイメージ Photo by Mikey Frost on Unsplash
シャウエッセンが20グラム減ったのに、1本は太くなるらしい
シャウエッセンの袋が、10月から軽くなる。日本ハムが10月5日に出した発表によると、2袋セットの中身は、1袋あたり117グラムから107グラムへ。2袋で20グラム少なくなる。それでも参考小売価格の702円は変わらない。
ネットがすぐに荒れたのは、同じ日に出た広告のせいだ。10月5日の新聞広告には「時代に負けてたまるか。」という言葉が置かれた。読売新聞の朝刊にも、内容量を変える知らせの広告が載った。前日の4日には、公式Xが「明日。シャウエッセンから、大切なお知らせがあります。隠さず、正直に話します。時代に負けてたまるか。」と予告していた。正直に話した中身が、減量だった。
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20グラム減は、何%の値上げなのか
報道の多くは「20グラム減って、値段は同じ」と伝えた。たしかに実質値上げだ。では、どれだけ高くなったのか。
重さで数える。2袋の合計は234グラムから214グラムへ。8.5%の減だ。100グラムあたりの値段は、約300円から約328円になる。1割弱の値上げだ。
本の数で数えると、話が変わる。ただし、日本ハムの発表に本数は書かれていない。J-CASTニュースは「従来は6本入っていたパックが5本になると想定される」と書いている。その想定どおりなら、2袋で12本から10本へ。702円を本数で割れば、1本58.5円から70.2円になる。2割の値上げだ。
ここが、ややこしい。同じ変更なのに、グラムで見れば1割弱、本で見れば2割。数字が倍違う。
会社が測っていたのは、秒だった
日本ハムの発表は、減らした話ではなく、太くした話だった。「1本あたりの重量を増やすことで肉感を高め」たという。社員75人のブラインド比較調査では、新しいほうがよいと答えた人の割合が「張り」で72%、「パリッ‼と感」で65%、「満足感」で61%だった。
音まで調べている。日本音響研究所の分析で、75人の噛む音を比べた。1本を食べ終えるまでの時間は、56人で新しいほうが長かった。平均の差は5.45秒。一口目の音は全体に大きく、人が聞き取りやすい2,000〜5,000ヘルツの帯にも広く散らばったという。
1本の重さも、会社は数字を出していない。先の想定で割ると、117グラムの6本で約19.5グラム、107グラムの5本で約21.4グラムになる。2022年10月には、1袋が127グラムから117グラムに減っている。そのときも6本なら、1本は約21.2グラムから約19.5グラムに下がった計算だ。今回の約21.4グラムは、4年前に減らす前より少し重い。
なぜ値段を上げず、量を減らしたのか。会社は10月9日の投稿で、原料の値段が上がったことを理由に挙げた。包装の材料や物流、エネルギーの費用も上がったという。
ネットの評判
反発は、減量そのものより広告の言葉に向かった。「完全に時代に負けてるじゃん」「『負けてたまるか』は、内容量も価格も変えない時に使えるのでは」という声が出た。J-CASTニュースは、量が減ったことより、それを「肉感アップ」と言い換えて伝えた点が強い反発を呼んだと見ている。
会社は10月9日、公式Xで答えた。「原料高騰には、あらがえませんでした。でも、シャウエッセンらしい『パリッ!!としたおいしさ』だけは守りたかった」。そのうえで「いただいた声を忘れず、これからも一本一本に向き合います」と書いた。
日本ハムの発表には、1袋が何本入りになるのかは書かれていない。台所で先に数えるのは、グラムではなく本の数だと思う。
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