マニュアルどおりに
やりました
――ある州の知事が、失敗のあとで
米テネシー州の死刑執行失敗、腕に7本の針 州は手順を守ったと説明
10月6日、クリスタ・パイク氏の弁護団が、パイク氏は意識を取り戻し、話せる状態になったと発表した。パイク氏は9月30日、米テネシー州ナッシュビルの刑務所で薬物注射による死刑執行を受けたが、生き残った。今も手錠と足かせをつけられたまま病院で治療を受けていて、回復の見通しは分からないという。
本誌が10月3日に伝えたとおり、州は致死量とされるペントバルビタールを2回打った。それでも意識と心拍は止まらず、執行は中止された。州知事のビル・リー氏は年内の執行をすべて止め、刑務所行政のトップのフランク・ストラーダ氏は辞任する。
薬ではなく、腕で起きていた
なぜ、致死量を2回も打って死ななかったのか。弁護団の説明では、薬が血管に入っていなかった。
執行チームは点滴の管を入れようとして、左腕に少なくとも7本の針を刺した。抜いたとき90度に曲がっていた針が1本あった。管の確保にかかった時間は1時間近い。健康診断の採血が1分で済むことを思えば、途方もない長さだ。
薬は血管ではなく腕の組織に流れ込んだ、と弁護団は見ている。針の跡のまわりは焼けて水ぶくれができており、医学の専門家も、薬が組織に漏れた跡だと見ている。それでもチームは、1回目の失敗に気づかないまま2回目を打った。
一度直したはずの手順だった
テネシー州は4年前にも、同じことで止まっている。2022年、リー知事は執行を停止し、元連邦検事のエド・スタントン氏に調査させた。12月の報告書は、州が2018年から22年の執行で、薬の検査を手順どおりにしていなかったと認めた。調製した8回のうち、エンドトキシンを検査したのは1回だけだ。
州は手順書を書き直し、2024年12月、薬をペントバルビタール1剤に変えた。すると2025年3月、死刑囚9人が提訴する。投与などが正しく行われなければ「拷問のような死の高い危険がある」毒物だ、という訴えだ。
2026年5月にも、トニー・カラザース氏の執行で管が入らず、知事が中止している。9月30日は、その4か月後だ。
リー知事が2023年1月に雇ったストラーダ氏は、前はアリゾナ州矯正局の副局長だった。アリゾナ州が2022年にした3件の執行は、いずれも血管の確保に手間取っている。記者が「雇って残したあなたに責任はないか」と尋ねると、リー知事は「矯正局は、示され、点検され、司法長官室が承認した手順書のとおりにやった」と答えた。責任の話には触れなかった。
ネットの評判
反応をまとめた死刑情報センター(DPIC)によると、声は二つに割れた。
やり方を変えろという側では、マーシャ・ブラックバーン上院議員がSNSで、電気椅子の復活を求めた。やめろという側では、州議会のジャスティン・ジョーンズ議員が執行の停止を求めた。アフティン・ベーン議員は、州が供給元を隠せる灰色市場のペントバルビタールを税金で買ったと批判した。
被害者コリーン・スレマー氏の母メイ・マルティネス氏は、執行を「めちゃくちゃだ」と言い、死刑判決は維持したまま「これを正せ」と州に求めている。
方法の話には、どちらの側も熱心だ。では、針を刺したのは誰だったのか。それを問う声は多くない。DPICのロビン・メイハー氏は、原因は州の秘密主義と、管を入れる場面が記者に見えないことだと話した。
今回の調査を任されたのは、4年前と同じエド・スタントン氏である。左腕に刺された針は、少なくとも7本。州の説明では、手順書は守られていた。
43万円の新型冷蔵庫、錆びて見える
Xで話題のアクア「AQR-DUX51B」
中止が4公演。倉敷は、無事に終わった
徳永英明、喉の不調からツアー復帰
40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて
――エドノフーズの江戸野誠一郎社長
- Christa Pike is conscious and speaking after botched Tennessee execution(CBS News)
- Christa Pike is awake and speaking after failed execution, lawyers say(NBC News)
- Christa Pike on a ventilator and unconscious after failed Tennessee execution, attorneys say(PBS NewsHour)
- Cruel & Torturous: Christa Pike in Critical Condition After Botched Tennessee Execution(Democracy Now!)
- Nine Tennessee Death Row Prisoners Challenge State's One-Drug Lethal Injection Protocol(DPIC)
- Public Reaction to Tennessee's Failed Execution of Christa Pike(DPIC)
- State legislators seek reforms after 2026 execution failures(Nashville Banner)
- Tennessee execution problems tie back to former Arizona corrections official(AZFamily)
- Gov. Lee dodges question about hiring TDOC commissioner linked to several difficult executions in Arizona(WSMV)