あの支持率、
どうやって調べているの?
――同じ月に、42.4%と57%
写真はイメージ Photo by Julian Hochgesang on Unsplash
「過去最低」と「ほぼ横ばい」が同じ週に並んだ 内閣支持率、どれを見ればいい
高市内閣の支持率が、数日のうちに三つ出た。時事通信が42.4%、共同通信が49.1%、読売新聞が57%。共同は「過去最低」と書き、読売は「ほぼ横ばい」と書いた。
同じ内閣の、同じ月の話だ。なぜここまで開くのか。
開いていたのは「どちらでもない」の人数
不支持も並べる。時事29.7%、共同33.0%、読売30%。支持と不支持を足すと、時事72.1%、共同82.1%、読売87%になる。残りは、どちらも選ばなかった人だ。時事で約28%、共同で約18%、読売で13%。
そこで、どちらかを選んだ人の中での支持の割合を出してみた。時事58.8%、共同59.8%。1ポイントしか違わない(筆者が各社の数字から計算した)。6.7ポイントあった2社の差は、ほとんど「どちらでもない」の人数の差だった。読売だけは65.5%で、まだ高い。
聞いた時期もそろっていない。時事は10月9〜12日、読売は16〜18日、共同は17〜18日。簗和生農相が事実上やめたのは14日だから、時事が聞いたのは、簗氏がまだ大臣だったときだ。
「聞き方で変わる」は前から言われていた
時事は個別面接方式で、全国の18歳以上2000人が対象。有効回収率は58.4%だ。共同は電話で聞いている。
日本経済新聞は、支持か不支持かはっきりしなかった相手に「お気持ちに近いのはどちらですか」ともう一度尋ねる重ね聞きをしている。この聞き方で、菅内閣の発足時に自社が74%、朝日新聞が65%、毎日新聞が64%と8〜10ポイント高く出たと、日経自身が書いている。元NHKの世論調査担当だった岩本裕さんも、同じ日に調べた3社で12ポイント開いた例を挙げ、物差しが違うだけで「どこも間違っていない可能性が高い」と説明している。
ネットの評判
週刊女性PRIMEの記事には「誤差の範囲を超えているし、『最低』と『ほぼ横ばい』だけでも読む人に与える印象はまるで違う」という声が載っている。「このご時世に知らない番号からの着信にどれだけの人が出るのよ」「今時詐欺を恐れて不審電話に出ない」と、電話調査そのものを疑う声も多い。
ただ、割れているのは支持率のほうだけだ。簗氏が事実上やめたことを「当然だ」と答えた人は、読売で82%、共同で81.5%。ここは各社そろっている。
まだ分からないのは、各社が聞き方をどこまで記事に書くかだ。筆者が読めた記事では、時事は面接方式と回収率まで書いていたが、共同は「全国電話世論調査」とだけだった。
時事の調査は毎月ある。11月の数字で、5か月続いた下落が止まるかが分かる。
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