上司の推し、乗る?乗らない?
- アメリカの副大統領が、イスラエルのネタニヤフ首相の再選を支持するかと聞かれ、賛成も反対もしないと答えました。同じ政権のトップであるトランプ大統領が全面支持を打ち出した、その2日後のことです。副大統領は「私は米国の候補者を支持している。私が集中しているのは中間選挙だ」と話しました。
- 「旗幟を明らかにしないのは潔くない」
- 「安易に乗っかるのはリスクがありすぎ」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した はっきり乗る派 の言い分
うちの部長が飲み会で「あの若手は伸びる」と言ったら、私はその場で「私もそう思います」と言います。本当にそう思うときもありますし、半分そう思うくらいのときもあります。それでも言います。あとになって「あのとき、だれも何も言わなかったな」と部長が思い出す場面を、何度も見てきたからです。
前の職場では、黙っていた側にいました。上の人が推した人の企画が通って、うまくいって、最後に名前が残ったのは、その場で賛成した人たちだけでした。賛成と言わなかった私は、その輪のどこにもいませんでした。悪く言ったわけでもないのに、です。それ以来、賛成か反対かを聞かれたら、必ずどちらかを答えるようにしています。
本音を言えば、「どちらとも言えません」で通す人を見ると、うまいなと思います。負けても傷がつかないし、勝ったら「私も実は賛成でした」と言えます。ただ、その人の名前は、良いことにも悪いことにも残りません。私は、間違った側に自分の名前が残るほうを選びます。
あなたが味方した ノーコメント派 の言い分
課の集まりで、課長が「今度の店はここがいい」と言っても、私は「へえ」としか言いません。良いとも悪いとも言いません。その店が混んでいて入れなかった日も、私のせいにはなりませんでした。意地悪で黙っているのではなく、自分の持ち場を守るためです。
実家が商売をしていて、父がよその人の保証人になり、家の中が何年も重くなったのを見ました。頼まれたとき、父は「断ると角が立つから」と言っていました。あの日から、自分の名前を人の話に貸すのをやめました。職場でも同じです。私が責任を持てるのは、自分が受け持っている仕事の範囲だけです。その範囲のことなら、聞かれれば何時間でも話します。
その場で乗る人を、器が大きいとは思いません。乗るのが、いちばん安いからです。安く集めた味方は、風向きが変わった日に、いちばん先に消えます。私は、何も言わなかった日の自分の判断を、あとで人に説明できます。
どちらにも呼ばれない立場 推された本人
私は、推された側の人間です。応援すると言われた日も、何も言われなかった日も、やることは変わりません。周りが、どちらに付くかで言い合っているあいだ、私は目の前の仕事をしています。味方の数を数える時間は、私にはありません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →バンス副大統領、ネタニヤフ氏への支持を拒む トランプ氏と割れた政権内