朝の支度、全力派?最短派?
- 朝の支度に、男性の首相より3、4時間余分に時間を使っているかもしれない、という答弁がありました。高市早苗首相が衆議院予算委員会で、入浴や朝食の支度、後片付け、化粧を挙げて話したものです。働く女性からは「そんなにゆっくりした朝は過ごしていない」という声が相次ぎ、一方で家事が女性に偏っているという部分には共感も出ました。
- 「顔を作らないと、戦えない」
- 「寝不足の顔で、何に勝つの」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 支度に全力派 の言い分
目覚ましは、家を出る時間から逆算して、ずいぶん早い時刻に鳴らしています。お風呂に入って、髪を乾かして、下地を塗って、眉を描いて、その日の服に合わせて口紅を変えます。朝食の支度をして、片付けまで終わらせてから、玄関の鏡でもう一度だけ全体を見ます。ここまでやって、やっと外に出られる人間なんです、私は。
こうなったのは、新人のころの朝です。寝坊した日に、髪をまとめただけで会議に出たら、取引先の人が私の顔を見て、少し目を逸らしました。何も言われていません。言われていないから、ずっと覚えています。あの日から、自分の顔は自分のためだけのものではないと思うようになりました。
人には言いませんが、支度を省く人を見ると、羨ましいのではなく、怖いんです。手を抜いても誰にも何も言われない場所にいられるのは、一度も言われたことがないからでしょう。私は言われる側だったので、鏡の前の時間を手放せません。眠いのは、どちらも同じです。
あなたが味方した 支度は最短派 の言い分
朝は、動く順番が決まっています。目が覚めたら、顔を洗って、髪は結ぶだけです。日焼け止めを塗って、昨日のうちに決めておいた服を着ます。朝ごはんは、電車に乗る前にパンをかじります。流しに置いたままの皿は、帰ってから洗います。玄関を出るまでにかかる時間は、お湯が沸く時間より短いと思います。
子どもが小さいころ、全部やろうとして、全部が中途半端になりました。自分の支度の途中で子どもが牛乳をこぼし、着替えさせて、床を拭いて、鏡に戻ったら、片目だけ眉が描いてある顔が映っていました。あの顔を見た朝に、やめたんです。削れるものから順番に削って、残ったのが、顔を洗うことと、寝ることでした。
3、4時間という話を聞いたとき、腹が立ったというより、別の世界の話だと思いました。その時間があるなら、私は眠ります。きれいにしている人を否定する気はありません。ただ、支度に時間をかけられる朝そのものが、もう贅沢なんです。そこを羨ましいと言えないから、みんな怒るんだと思います。
どちらにも数えられない立場 同じ家で、まだ寝ている人
私が起きるころ、台所はもう片付いています。朝ごはんが並んでいるのも、見送られるのも、ずっと当たり前でした。その支度にどれだけ時間がかかっているのか、数えたことがありません。聞かれたこともありません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →高市首相の「朝に3、4時間」答弁 怒りの隣で、うなずいた女性もいた