まだ動く家電、省エネで買い替える?
- AI用の新しいチップが発表されました。売り文句に並んだのは賢さではなく、同じ電気からどれだけ多く答えを返せるか、という数字です。マイクロソフトが自社で設計したもので、前の型が出たのは今年の1月、およそ9か月での世代交代になります。
- 「古い家電は、黙って電気を食べてる」
- 「まだ動くものを、捨てる理由が要る」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 省エネで買い替え派 の言い分
うちの冷蔵庫は、台所に立っていると低くうなります。その音を聞くたびに、わたしはお金が溶けている音だと思います。だから家電は、壊れる前に、電気を食わなくなった新しいものへ替えます。洗濯機も、台所の照明も、同じようにしてきました。
実家はそうではありませんでした。母は何でも大事に使う人で、古い電気ストーブを毎冬引っ張り出していました。冬の終わりに届く請求書を見て、母はいつも「今年は寒かったから」と言いました。寒さのせいにして、道具のせいにはしません。わたしはそれを何年も横で見ていて、ある年に、自分の部屋の分だけ買い替えました。請求の額ははっきり下がって、母はそのことには何も言いませんでした。
ものを大事にする人を、わたしは立派だと思います。ただ、大事にしているのはものではなく、それを選んだときの自分の気持ちではないか、と思うことがあります。まだ動いているかどうかと、損をしていないかどうかは、別の話です。
あなたが味方した 壊れるまで使う派 の言い分
うちの洗濯機は、脱水のときに少し揺れます。洗面所まで行って足で押さえるのが、わたしの朝の決まりです。直せるところは自分で直して、部品が出るうちは部品を取り寄せます。電器店の人には、そろそろ替えどきですよ、と毎回言われます。
前に一度、言われるまま買い替えたことがあります。箱に省エネと大きく書いてありました。請求書は、確かに少し下がりました。けれど買った値段を思い出すと、下がった分で元が取れるまで何年かかるのか、計算する気も起きませんでした。そのうえ新しいほうが先に壊れて、修理を頼んだら、もう部品がないと言われました。
今の家電は、省エネの数字だけがよく伸びます。その数字は、作るときに使った電気も、捨てるときに出るごみも、数えていません。替えたほうが得ですよと言う人は、自分の財布の話だけをしていて、工場と処分場の話をしていません。まだ動くものを捨てるなら、こちらが納得できる理由が要ります。
どちらにも呼ばれない立場 備え付けで選べない人
借りている部屋に最初から付いていた家電を使っています。古くても替えられませんし、電気代だけはこちらが払います。買うか直すかで迷える人は、選べるというだけで恵まれています。わたしには、その話し合いに入る席がありません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →米マイクロソフトの新AIチップ、売り文句は賢さではなく電気代だった