紙のQRコード、読み込む?
- 落とし物の通知を装った偽の封書が、郵便で届いています。封筒には遺失物センターの名前と実在する電話番号が印刷されていました。中の紙に付いたQRコードは、読み込むと偽のサイトでマイナンバーなどの個人情報を打ち込ませる仕掛けでした。警視庁は10月8日にこの封書の写真を公式のXで公開し、封書には必ず切手が貼ってあること、問い合わせ先に携帯電話番号は記載しないことを挙げています。
- 「手で検索するほうが、よっぽど危ない」
- 「読み込んでからでは、戻れません」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 読み込む派 の言い分
居酒屋でも、病院の待合でも、紙に四角いコードがあれば、すぐスマホを向けます。財布から老眼鏡を出して小さい文字を打ち込むより、カメラをかざしたほうが早くて、間違いがありません。郵便で届いた紙も同じです。封筒を手に持ったまま、まずコードを読んで、開いた画面を見てから考えます。
こうなったのは、前に自分で検索して失敗したからです。保険の手続きのページを探して、検索の一番上に出てきたところを開いて、言われるまま名前と生年月日を入れました。あとで家族に見せたら、どこの会社のページなのか分からないと言われました。手で探して手で打つというのは、自分の目と指を信じることです。私はもう、自分の目を信じていません。
読まない人を見ていて思うのは、あの人たちは結局、何も確かめていないということです。コードを読まない代わりに、紙を机に置いたまま何日も放っておく。本当に落とし物が届いていたら、受け取る期限だけが過ぎていきます。怖いと言いながら、一番怖い放置をしているのが、自分では見えていないんです。
あなたが味方した 読まない派 の言い分
心当たりのない郵便は、台所のテーブルで開けます。スマホは引き出しに入れたまま、紙の端から端まで目で読みます。四角いコードが付いていたら、そこで終わりです。自分の名前と住所の欄だけ切り取って、残りは古紙の袋に入れます。用があるなら、自分で調べた番号に、自分からかけます。
実家の母が、宅配の不在票に似た紙でやられました。書いてあった番号にそのままかけて、言われたとおりに番号を押しました。週末は、カードを止める電話で終わりました。あのとき母が言ったのは、ちゃんと確かめたのに、という一言でした。確かめた先が、相手の用意した窓口だったんです。それから私は、向こうが差し出してきた道は、どんなに親切そうでも通らないと決めました。
コードを読む人を責める気はありません。ただ、あの人たちは便利かどうかの話をしているだけです。開いた画面が本物かどうかは、その画面を見て決めているでしょう。見て決められるなら、誰も引っかかりません。私は、見ても分からない自分を知っているので、入口で止まります。
どちらの話にも出てこない立場 昼休みしか電話できない人
読むか読まないかの前に、確かめる電話がつながる時間に、こっちの手が空いていません。昼休みに一度かけて、話し中ならそれで一日が終わります。夜に紙を見ながら悩む時間だけが増えて、答えは出ません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →警視庁をかたる封書が届く 封筒のどこを見れば偽物と分かるのか