捨てる前に、
箱の裏を押して
――あるお菓子メーカーが、買った人に
写真はイメージ Photo by Tamanna Rumee on Unsplash
ポッキーの箱、押して折るとみんなで囲める入れ物に 10月13日から5商品
10月13日から、ポッキーの箱が「みんなで囲む入れ物」になる。江崎グリコが2026年10月7日に発表した「シェアハピ!パッケージ」だ。箱の裏を押して折り、取り出した袋をそこに差し込む。どの向きからでも手を伸ばせる形になる。袋を差し込める箱は、ポッキーでは初めてだという。
やり方は4つ。まず、箱から中身を出す。次に、箱の裏の「PUSH!」を押して、穴を開ける。できた切り込みを、奥まで入れ込む。最後に、取り出したポッキーを袋のまま差し込む。
対象は5商品。ポッキーチョコレート、ポッキー極細、ポッキーカカオ60%、つぶつぶいちごポッキー、アーモンドクラッシュポッキー。期間限定で、対象のパッケージがなくなり次第終わる。箱の裏の絵は3種類。ANIMAL、DOG、MONSTERで、動物やモンスターが1つのポッキーを囲んでいる。
なぜ、箱の裏を使う発想になったのか
ポッキーは2026年に発売60周年を迎えた。その節目に合わせた新しいパッケージだ。
開発に協力したのは、お菓子の会社ではない。NPO法人Collableという団体だ。インクルーシブデザインを専門にしていて、2013年の創業から200を超える実践があると公式サイトにある。グリコは、いろいろな人を集めたワークショップで分かったことを生かし、会話のきっかけになる箱にしたと説明している。
ポッキーのマーケティングを担当する鈴木葵さんは、こう話す。「『ポッキー』を通して、誰もが自然につながり、分かち合う楽しさを感じられる体験を届けたいという思いで、『シェアハピ!パッケージ』を開発しました」
空き袋で折り鶴、という先例
包装にもう一仕事させる例は、ほかにもある。
ネスレ日本は2019年9月下旬の出荷分から、キットカットの大袋タイプ5品の外袋を、プラスチックから紙に替えた。そして、紙になった袋で鶴を折り、気持ちを伝えてはどうかと呼びかけた。折り鶴を選んだのは、「最も日本人らしく思いを伝える象徴」としてふさわしいと考えたからだと、公式サイトで説明している。この切り替えで、年間約380トンのプラスチックが減る見込みだという。
袋そのものを材料にする動きもある。ネスレ日本は2023年10月23日から、プロジェクト「TSUMUGI」の商品を一般に売り出した。ネスカフェやキットカットの紙パッケージを紙糸にアップサイクルする取り組みだ。
ただ、何でも使えるわけではない
ここが、ややこしい。容器をそのまま道具にするアイデアは、メーカーが止めていることもある。
カルビーの「じゃがりこ」には、お湯で蒸らしてポテトサラダにするアレンジがある。公式サイトもレシピを載せている。ただし、お湯を注ぐ先はカップの中ではない。じゃがりこを耐熱容器に移してから、115ccを注ぐ手順だ。ページには、こうある。「※じゃがりこのカップは耐熱容器ではありません。」
では、どこまでならいいのか。線を引いているのは、メーカーが「どこをどう使っていいか」を示しているかどうかだ。ポッキーの箱には、押す場所と、折り込むための切り込みが最初から入っている。10月13日から売られる5商品で、それを確かめられる。
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40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて
――エドノフーズの江戸野誠一郎社長
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- 「ポッキー」ブランド初の差し込めるパッケージを開発(江崎グリコ ニュースリリース)
- 「シェアハピ!パッケージ」ポッキー ニュースリリース(江崎グリコ/PDF)
- ポッキー キャンペーン情報(江崎グリコ公式)
- NPO法人Collable 公式サイト
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