園の持ち物に『乾布摩擦用タオル』
イマドキ。。。?
はてなブックマークのコメント
写真はイメージ Photo by Vetrivel Viswanathar on Unsplash
『乾布摩擦』は禁止されずに消えた 令和の保育園の持ち物に、その名前があるという
昭和の日本には、冬の朝に上半身の服を脱ぎ、乾いたタオルで体をこする健康法があった。「乾布摩擦」である。誰でも匿名で書けるはてな匿名ダイアリーに2026年10月5日、「君は知られざる昭和の奇習『乾布摩擦』を知っているか?」という投稿が出た。はてなブックマークでは、10月7日0時台までにブックマークが330件を超え、コメントが210件を超えた。
投稿によれば、これは一部の変わり者の趣味ではない。家庭から幼稚園、学校まで、全国でやっていた。人がそろえば集団でもやった。理由として語られたのは「皮膚を鍛える」「寒さに強くなる」「風邪をひかなくなる」である。子どもが寒いと言っても、嫌だと言っても、断る余地はなかった。苦しいこと自体が、効いている証拠として扱われたからだ。投稿者はこの考え方を「つらい=身体が鍛えられている」(原文ママ)と要約している。
禁止令が、一枚もない
投稿が指摘しているのは、その消え方である。乾布摩擦をやめさせた禁止令はない。終わりを知らせる告知もない。投稿の言葉を借りれば、「乾布摩擦は間違いでした」という政府声明が出たわけでもない。それでも、あれだけ広まっていた習慣は、いつの間にか日本中で見かけなくなった。
この消え方は、ずいぶん雑である。同じ昭和の学校で当たり前だった座高測定には、書類が残っているからだ。2014年に学校保健安全法施行規則が改正され、児童生徒の健康診断については2016年4月から、座高の検査が必須項目から外れた。今の第六条は、1番目が「身長及び体重」で、座高の字はどこにもない。座高測定には、死亡届が出ている。
乾布摩擦には、それがない。
令和の保育園にある
死亡届が出ていないものは、書類の上ではまだ生きている。はてなブックマークのコメントには、「息子の保育園で令和現在もやってるみたい。園の持ち物に『乾布摩擦用タオル』って書いてあった。」という報告が付いている。平成生まれだが保育園で上半身裸でやった、という人もいる。もっと厳しい版として、濡れた布でこする「冷水摩擦」を挙げたコメントもあった。乾いた布ですらない。
なぜ消えたのかを説明した公的な記録は、今回たどった出典では確かめられなかった。はっきりしているのは、やめさせた書類が一枚もないことだけだ。投稿は結びで、サウナのあと冷水に入る今の流行も、何十年か先には同じ扱いを受けるはずだと書いている。コメントにも「肌はむやみに擦ってはならないという今の風潮とは真逆だ」とあった。
乾布摩擦に、死亡届は出ていない。だから令和の保育園の持ち物に、まだその名前が載っているらしい。
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