サイト見えてるし、
問題ないよね?
――止まったのは、問い合わせフォーム
写真はイメージ Photo by Domaintechnik on Unsplash
デルター、PHP緊急対応でフォーム停止 サイトは開くのに問い合わせが届かない
PHPの緊急パッチが、10月21日の23時に公開された。ウェブ制作のデルター株式会社は、その6時間前の17時から、自社が出している全てのCMS(サイトの記事を書き換える管理画面)を順に止めた。サイトは開く。でも、問い合わせフォームは送れない。
閲覧は残して、フォームを止めた
デルターは21日のお知らせで、止めるものを並べた。CMS(DaaS、TM、WordPressなど)、フォーム、その他、サイトで提供している各種サービス。そのうえで「ウェブサイトの閲覧には、支障ありません」と書いた。共有サーバを使う取引先には、サイトに「告知文」を出すよう頼んでいる。見た目はいつもどおりなのに、送った問い合わせがどこにも届かない時間がある、ということだ。
元をたどると、PHPの脆弱性2件(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)。CVSSはどちらも9.2。デルターは、放っておくとデータベースの中身を抜かれたり、サイトを壊されたりする可能性があると説明した。IPA(情報処理推進機構)も21日、PHPを使うプログラムの棚卸しを呼びかけている。修正版は21日のうちに出た。
更新を断る自由と、損害の線
では、だれが決めるのか。専有サーバ(1社だけで使うサーバ)の取引先には、「個別対応は可能」とある。アップデートを望まないなら連絡を。締切は同じ21日の17時。
そのすぐ後に、こう続く。緊急アップデートを実施しなかった場合に生じた損害について「弊社は責任を負わないものとします」。断る自由はある。ただ、断った先の損害は自分で持つ。保守の線が、1行で引かれた。
分かっていないこともある。何社が対象なのかは、お知らせに書かれていない。復旧は「様子を確認しながら順次復旧」とあるだけで、動きをどこまで確かめるのかも書かれていない。フォームが止まっているあいだの窓口は、お知らせのフリーダイヤル(0120-310-349)だけだ。
ネットの評判
Xでは、pixivやniconico、グランブルーファンタジー、ウマ娘と緊急メンテが続いたことに「怖い」「世界の終わり感」という声が並んだ。全部止めた判断を評価する声も多い。
ただ、閲覧だけ残す形は、止まったことに気づかれにくい。東京外国語大学も、PHPで動くウェブフォームなどを21日22時30分から止めると告知した。サイトが開いているかを見ても、フォームが生きているかは分からない。取引先に確かめたいなら、電話が早い。
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40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて
――エドノフーズの江戸野誠一郎社長
- <10/21>緊急メンテナンス実施のお知らせについて(デルター株式会社)
- PHPに「緊急」レベルの脆弱性2件 修正版を日本時間21日深夜に公開へ、事前準備を呼び掛け(ITmedia NEWS)
- 【事前準備のお願い】PHPのセキュリティリリース公開予定について(IPA)
- PHP: Hypertext Preprocessor(php.net トップページ・リリース一覧)
- PHPの脆弱性対応に伴う本学Webサイト・一部コンテンツの一時停止(アクセス制限)の可能性について(東京外国語大学)
- 国内大手サービスで緊急メンテやサービス停止 PHP脆弱性で対策(Impress Watch)
- PHPの深刻脆弱性が公開、緊急パッチとメンテでネットがざわつく(Yahoo!リアルタイム検索 バズまとめ)