献血100回で、金色の盃が届いた

動機は「ポスターやクリアファイルが欲しくて」

写真はイメージ Photo by Hush Naidoo Jade Photography on Unsplash

10/20 10:17 / 発信国:日本 / 記者:工藤

献血100回の金色の盃、動機は「ポスターやクリアファイルが欲しくて」

2026年10月17日、Xに金色のガラスの盃と、感謝状の写真が上がった。投稿したのは、もなみれっどさん。献血100回の印だという。

本人の説明がこれだ。「これはかわいい女の子のポスターやクリアファイルが欲しくてオタクの血を医療現場に送り続けて日本赤十字社から貰った献盃と感謝状」。清々しい。

返信欄が、おかしい。「てめぇ!何人の命を救えば満足するんや!?」「なんだこいつ何人もの命を救いやがって!誇らしくないのかよ?」「ここにヒーローがいた」。褒めているのに、口調は悪役を追い詰める側のものだ。

盃は、100回の印

この盃は何か。日本赤十字社は、献血の回数が10回・30回・50回に届いた人に記念品を贈り、70回で銀色有功章、100回で金色有功章を贈っている。写真の盃は、その100回のものだ。

では、ポスターはどこから出てくるのか。まとめには、コミックマーケットの「献血応援イベント」の告知も並んでいた。コミケの参加企業が、社会貢献としてやっているものだ。2026年8月15日から9月30日までのコミケ108では、全国47都道府県の献血ルームで配るとしていた。400mL献血に協力した人に、A1サイズのポスター2枚組。協力作品は『悪役令嬢転生おじさん』と『バンドリ! ゆめ∞みた』だった。

100回に近づく献血では、ポスターが出ない

ここが、ややこしい。ポスターの対象は400mL献血だけ。その400mLは、体を守るために年2〜3回まで(男性3回、女性2回)と決まっている。全部400mLで通っても、100回には30年以上かかる計算だ。

採血された血液の入ったバッグ
写真はイメージ Photo by Aman Chaturvedi on Unsplash

投稿者も、まとめのコメントでこう書いている。「全血やると全然進まなくて…血漿だと4年ちょいで貰えるだけど」。血漿成分献血なら年24回だ。2週間に1回のペースで、4年ちょっとで100回に届く。

つまり、盃に近づく献血では、ポスターは出ない。それでもこの人は、100回通った。

まとめに並んだ返信は、どれも称賛だった。動機を責める声は見当たらない。きっかけがポスターでも、回数は1回ずつ積み上がる。

そして、そのポスターは、受付で「ポスター希望」と自分から言わないともらえない。

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