あと1、2秒で、負けていた
一本負け直前の初戦逆転勝ち
柔道・藤原崇太郎、24年ぶりのアジア王者
写真はイメージ Photo by ARTO SURAJ on Unsplash
柔道・藤原崇太郎、一本負けまであと1、2秒の初戦から24年ぶりの金をつかんだ
2026年10月1日、愛知・名古屋アジア大会の柔道男子81キロ級で、藤原崇太郎(28、旭化成)が優勝した。決勝はカザフスタンの選手に一本勝ちだった。日本の選手がこの階級でアジア大会を制するのは、2002年の釜山大会の秋山成勲以来、24年ぶりだ(TBS NEWS DIG、10月1日)。ただ、この金メダルは、負ける1、2秒前から始まっている。
初戦、一本負けまであと1、2秒
藤原の初戦は2回戦だった。相手はマレーシアの選手。読売新聞オンラインは10月1日、この試合を「一本負け直前の初戦逆転勝ち」と見出しに書いた。寝技の強い相手で、藤原は上四方固めで抑え込まれ、技ありを取られた。あと1、2秒で一本というところで、何とか抜け出したという。
なぜ、1、2秒でそこまで違うのか。柔道の国際ルールでは、抑え込みが20秒続くと一本になり、試合はそこで終わる。10秒以上20秒未満なら技ありで、試合は続く。報じられた「あと1、2秒」から計算すると、抑えられていたのは18秒か19秒ということになる。あと一呼吸で、藤原のアジア大会は初戦で終わっていた。
どうやって抜け出したのかは、出典では分からなかった。抜け出してからは速かった。残り49秒で足車を決め、一本勝ちでひっくり返した(TBS NEWS DIG、10月1日)。
延長を2回越えて、決勝も一本
準々決勝と準決勝は、どちらもゴールデンスコアに入った。準々決勝は指導を2回受けながら、崩れ袈裟固めのポイントで勝った。準決勝の相手は、2024年パリ五輪で銅メダルを取った韓国の李俊奐。延長の末に内股で技ありを取り、押し切った(時事通信、10月1日)。
決勝は22歳のアルマト・アディレト。藤原は開始すぐに小内刈りで崩し、相手が肩車に来たところをかわして、崩れ袈裟固めで抑え込んだ。JOCの結果ページも、決まり手を「一本(崩れけさ固め)」と載せている。
体は大丈夫なのか。藤原は膝や腰に慢性的な痛みを抱えている。それでも、時事通信にこう話した。「けがは言い訳にならない。全てで今が一番強い。与えられたチャンスを物にするために、一日一日また精進するだけ」。優勝したあとには「結果を出すことが求められる世界。ほっとしている」とも話している。
24年の長さ
全日本柔道連盟のページによると、藤原は2026年2月のグランドスラム・タシケントで3位、4月の全日本選抜体重別で優勝している。ネットでどれだけ話題になったかは、10月14日の時点でははっきりしなかった。
分からないことも残る。初戦で藤原を抑え込んだマレーシアの選手の名前は、開いた出典のどれにも出てこない。初戦が1回戦か2回戦かも、TBS NEWS DIGと時事通信で食い違っている。柔道の競技は10月3日の男女混合団体で終わった。日本が金メダルを取ったが、JOCが載せた出場選手に藤原の名前はない。
1998年4月生まれの藤原は、秋山がこの階級で金を取った2002年の釜山大会のとき、まだ4歳だった。
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- 10月1日の結果|柔道|愛知・名古屋アジア大会|JOC
- 10月3日の結果|柔道|愛知・名古屋アジア大会|JOC
- 藤原 崇太郎|柔道|愛知・名古屋アジア大会|JOC
- メダル・入賞者一覧|第14回アジア競技大会(2002/釜山)|JOC
- 藤原 崇太郎|全日本柔道連盟
- 藤原、粘り抜いて頂点=アジア大会・柔道(時事通信)
- 男子81kg級 藤原崇太郎が金メダル!決勝は盤石な試合で快勝、2002年釜山大会の秋山成勲以来、24年ぶりのアジア王者(TBS NEWS DIG)
- 藤原崇太郎、一本負け直前の初戦逆転勝ちから劇的勝利重ね頂点に…アジア大会柔道男子81キロ(読売新聞オンライン/10月14日時点で404。見出しのみ確認)
- 柔道の基本ルールを知って試合を楽しもう!改正点や見どころを紹介(ALSOK)
- 足車(Wikipedia)
- 上四方固(Wikipedia)
- 藤原崇太郎(Wikipedia)