嘘をつくために、12分の会議をまるごと作った
偽の会議の音声サイト「Fleeting」
写真はイメージ Photo by Vitaly Gariev on Unsplash
12分の架空会議を作り込んだ「会議中です」サイト、職場で遮断の報告
「いま会議中です」と言うだけなら、口で言えば済む。なのに、そのために12分の会議をまるごと作った人がいる。
サイトの名前は「Fleeting」。2026年10月9日にHacker Newsへ投稿され、10月10日の時点で786点が付き、コメントは243件になった。投稿の題名は「Sorry, I’m in a meeting」だ。
会議を選んで再生を押すと、職場の会話らしい音声が流れ続ける。ここから本気度の話になる。音声は1本が約12分。再生のたびに始まる場所が変わるので、同じ出だしを二度続けて聞くことはない。選べるのは会議の名前、なまり、長さ、繰り返し。会議から抜けるときの言い方として「I have to drop」(もう抜けないと)まで置いてある。
カレンダー連携もある。Googleカレンダー、Outlook、.icsファイルの形で「偽の会議」の予定を作れる。同僚には「予定あり」としか見えないようにする項目(Mark as private)まである。
なぜそこまでやるのか。サイトは自らを「workplace self-defence」(職場での自己防衛)と説明する。時間を奪う人から身を守る、という意味だ。作ったのはジョン・キャロル氏。音声はすべて合成で、顔はAI生成か素材映像、名前も作者本人を除いて架空だという。
ただの冗談でもない。コメント欄には、管理職だった人の書き込みがあった。集中する時間がないと部下に言われ、毎週金曜の午前8時から11時まで「チーム会議」を作ったという。
ツッコミは、思わぬ方向から来た
ここまで作れば褒められる。ところが技術者たちの指摘は、なまりに集中した。「The American accent sounds British to this American」(このアメリカ人には、アメリカなまりがイギリスに聞こえる)。なまりを混ぜる選択肢も結局イギリスらしい、という声も上がった。作者本人も現れて書いている。「There’s American accents !」(アメリカなまりはあります)。初日なんだから楽しもう、広がったら設定を増やす、と続けた。
そして、この報告だ。「Brilliant, this website is blocked at my work」(すばらしい、このサイトは職場で遮断されている)。別の人は、会社のパソコンがWindows自体で遮断したと書いた。どちらにも、新しいドメインだからだという返信が付いた。登録したばかりで一覧に載っていない。それ自体が、遮断の理由になる。
職場での自己防衛をうたうサイトは、その職場のネットワークに入る手前で止められた。
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――兵庫県で、1万3000筆の署名に出た声
- Fleeting(iminafleeting.com)
- Hacker News「Sorry, I'm in a meeting」786点・243コメント(2026-10-10確認)
- Hacker News 検索API(story)
- Hacker News コメント検索API(遮断の報告)
- Hacker News コメント検索API(なまりの指摘)
- Hacker News コメント(DharmaPolice、新しいドメインの説明の親)
- Hacker News コメント(esikich、arjonagelhout氏への返信)
- Hacker News ユーザー splintersio(自己紹介「It's John Carroll.」)
- Hacker News FAQ(点と一覧の順番)
- RFC 5545 iCalendar(.icsの仕様)