赤いきつねを一から作った猛者
料理系インフルエンサー・けんたの赤いきつねPR動画
「赤いきつね」を一から手作りしたPR動画、結論は「箱買いするのが経済」
料理系インフルエンサーのけんた(X・@yes_oi)が2026年10月8日、東洋水産「マルちゃん 赤いきつねうどん」のPR動画をXに出した。やったことはこうだ。まず市販の赤いきつねを食べる。かつお節を砕いてだしを取る。小麦粉から麺を手打ちする。豆腐を揚げて、油揚げまで作る。カップうどんを、一から作り直したのだ。
Xでこの投稿を見る
PR動画と聞いて思い浮かぶのは、商品を食べて「うまい」と言って終わる数十秒だろう。けんたも、そこまでは同じだった。そのあと、調理台に向かった。投稿と返信をまとめたページ(Togetter)には「ただのPRかと思ったらうどん手打ちし始めて草 すげぇ」(原文ママ)という声が並ぶ。けんた食堂のYouTubeチャンネルは、登録者が213万人を超える。
題名は「再現した」ではない
YouTubeに出ているショート版の題名は「マルちゃん 赤いきつねの完全再現を試みた」。再現した、ではない。試みた、だ。
そしてXの投稿に添えられた文面が、これだ。「赤いきつねは箱買いするのが経済」。かつお節からだしを取った人がたどり着いた言葉は、「箱買い」だった。
動画の最後にけんた本人が何と言ったかは、今回読めた記事には文字で載っていなかった。ただ、見た人の書き込みが、同じ場面を指している。「凄く手間を掛けたうどんのに対して『何か違うんだよなぁ』と疑問の答えに赤いきつねを出してくるの」「…こんな手間暇かけてもやっぱ再現できんは賢い」(いずれも原文ママ、Togetter)。
褒めなかったほうが、褒めていた
ここが面白いところだ。手打ちのうどんのほうが、手間も腕もかかっている。それでも「何か違う」。結果として、カップ入りの既製品のほうが上、という話になる。商品を持ち上げる言葉は、ほとんど出てこない。出てきたのは「箱買いするのが経済」だけだ。
では、PRとしては失敗なのか。逆だった。東洋水産の公式アカウントは「ホントに凄いから見てね🦊」と書いて動画を紹介した。Xでは「#赤いきつねとけんた食堂」が日本のトレンド1位になった。投稿から約1時間後、東洋水産はコラボ企画を出した。赤いきつねうどん6食と非売品のTシャツを、抽選で30名に贈る内容だ。SNSの話題を追う媒体hashoutによると、応募に当たる引用ポストは1日足らずで4,800件を超えたという。締切は10月17日の午後11時59分。
かつお節からだしを取るところから始まったPR動画の結論は、「赤いきつねは箱買いするのが経済」。それが、トレンド1位と4,800件超の応募につながった。
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