9つ目のマナーは『思いやりの心で』
2013年策定・皇居周辺歩道利用マナー9カ条
写真はイメージ Photo by Jakob Owens on Unsplash
皇居ランのマナーは9カ条ある 9つ目は「思いやりの心で」
千代田区が、皇居の外周に防犯カメラを置くかどうかを検討している。走る人のマナーを確かめるためである。
区は2026年10月1日の区議会で、皇居外周の歩道でランナーと歩行者のトラブルの報告が相次いでいるとして、マナー違反の実態調査を行う方針を示した。読売新聞によると、調査は今年度内にも実施し、結果を踏まえて看板の増設や防犯カメラの設置などを検討する。道幅の狭い場所やカーブを中心に、歩行者への威嚇や接触、逆走がないかを見る。ランナーと歩行者へのヒアリングや、自転車も含めた交通量調査も検討している。歩行者からは「道を譲るよう威嚇された」「横に広がって走る集団にぶつかって転倒した」という苦情が寄せられた。東京新聞によれば、こうした声は10年ほど前から断続的に区へ届いており、2026年8月は5件あった。
先に書いておく。この歩道には13年前から、9カ条のマナーがある。約20か所に掲示してある。それでも、また調査である。
始まりは、未明である
皇居の周りを走る文化は、いつ始まったのか。
1964年11月1日の未明、皇居の外周で「皇居1周マラソン」という大会が開かれた。東京オリンピックが終わった年である。主催したのは銀座のクラブやバーの経営者で、走ったのはそこで働くホステス約40人だった。講談社の現代ビジネスの記事によると、優勝タイムは5キロを23分台。この記事とウィキペディアの「皇居ランニング」の項目が、この大会を出発点に挙げている。朝ではない。未明である。
これが新聞や雑誌で紹介された。読んだのが、皇居のそばの国立国会図書館の男性職員たちである。現代ビジネスによると、彼らは「女性にできて、自分たちにできないはずはない」と考え、昼休みに走り始めた。できたのが「国立国会図書館マラソンクラブ」。合い言葉は「決して他人と競争せず、マイペースで走ろう」だった。
その後、2007年の東京マラソンを機に、2008年頃からランナーが急増した。信号がなく、止まらずに一周できる5キロ。多い日には1万人を超えるとされる場所になった。
9つ目に書かれたこと
2013年、区や都、警察などでつくる委員会が、9カ条をまとめた。順に読んでいく。歩道は歩行者優先。歩道をふさがない。狭いところは一列に。周回は反時計回り。タイムよりゆとり。
5つ目。62年前の合い言葉が、看板の文字になって戻ってきたように見える。
続ける。ながら通行は控える。自転車はすぐに止まれるスピードで。ゴミは必ず持ち帰る。
そして9つ目が、「思いやりの心で」。
8つ書いて、足りなかったのである。
43万円の新型冷蔵庫、錆びて見える
Xで話題のアクア「AQR-DUX51B」
中止が4公演。倉敷は、無事に終わった
徳永英明、喉の不調からツアー復帰
40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて
――エドノフーズの江戸野誠一郎社長
- 「皇居ラン」マナー違反の実態調査へ、威嚇や衝突など相次ぐ苦情…防犯カメラ設置など対策検討(読売新聞オンライン、2026年10月2日配信)
- 歩行者とのトラブル相次ぐ「皇居ラン」…禁止論も浮上の中、記者が走って検証したマナーと懸念(東京新聞デジタル/有料部分を除く冒頭のみ)
- 【ご存じですか?】「皇居ラン」を流行らせたのは、銀座のホステスたちだった(現代ビジネス/講談社)
- 皇居ランニング(ウィキペディア日本語版)
- 皇居ランはなぜ物議を醸すのか?「皇居周辺歩道利用マナー9カ条」から考えるランニングのあり方とは(Diamond Vision)
- 「皇居ラン」に禁止論が浮上、本当にそれでいいのか? 1日1万人超が集う定番コース!(Merkmal)
- 「こんなにスピード出すんだ」大人気「皇居ラン」 人気過ぎて歩行者に危険な場面も…(カンテレNEWS/本文に埋め込んだ動画。oEmbedでチャンネル名と題名を確認)