防災メールのアドレスから
カードの確認?
――島田市に届いた、住民からの通報
写真はイメージ Photo by Brett Jordan on Unsplash
防災メールのアルカディアから詐欺142万通 87万通は名簿にないアドレスへ
静岡県島田市に、「市の防災メールのドメインから架空請求のメールが9件届いた」という通報があった。10月13日から20日にかけての話だ。防災情報だと思って開いた人は、たぶんいる。
防災メールの配信を請け負うアルカディア(大阪府箕面市)が、不正アクセスを受けた。10月13日の午前1時17分から7時16分までに、その会社のシステムからフィッシング詐欺のメールが142万3428通送られていた。会社が10月21日に公表した。ほかの自治体でも、カード会社を名乗る不審なメールが届いていると報じられている。
142万通のうち、87万通は名簿の外
数字で引っかかるのはここだ。会社の発表によると、142万3428通のうち、少なくとも86万9575通は、アルカディアが社内に持っているメールアドレス宛てではなかった。
つまり、盗まれた名簿に送られただけの話ではない。攻撃者は別のどこかで用意したアドレスの束を、防災メールという信用のある送り口に流し込んでいたことになる。その宛先がどこから来たものかは、公表されていない。
漏れたおそれのある情報も多い。メールアドレスは最大で約313万6000件、電話番号は約10万5000件、FAX番号は約1万5000件。さいたま市で3万4783件、横須賀市の防災メールで4万7065件、島田市で7583件と、全国の自治体の登録者が並ぶ。
入り口はふさいだのに、裏口から
時系列も分単位で公表されている。侵入が始まったのは10月11日の午前6時26分。会社が気づいたのは同じ日の午後11時40分。データベースに異常な負荷がかかっていたからだった。12日午前3時に侵入経路をふさいだ。
それでも止まらなかった。13日午前0時10分、バックドアから不正なメールの送信が始まる。配信が止まったのは同日午前7時16分。全サービスの復旧は15日午後3時10分で、侵入開始から約105時間後だった。
まだ分かっていないこと
会社は、ダークウェブに情報が出ていないかどうかの調査を、外部の機関に頼むとしている。87万通の宛先がどこから来たのか、盗まれた情報がどこまで使われたのかは、まだ出ていない。続報が出るとすれば、この調査の結果だろう。
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- SpeeCAN RAIDEN公式ブログ(第17報ほか)
- 「侵入経路塞いだが、バックドアから……」不正アクセス105時間の攻防、分単位で報告 防災メールのアルカディア(ITmedia NEWS)
- さいたま市や横須賀市など、防災情報配信システムに不正アクセス 全国でメアド最大313万漏えいか(ITmedia NEWS)
- アルカディア不正アクセスで島田市防災メールのドメインから架空請求メール9件 防災メールは発信できる状態に復旧=静岡(静岡新聞アットエス)
- アルカディアの防災メール配信に不正アクセス メールアドレス最大313万件漏えいか(株式会社アクト)
- アルカディア不正アクセス 流出情報悪用か 自治体住民に不審メール(琉球新報)