株、ぜんぶ
下がったんでしょ?
――10月15日、東京株式市場
写真はイメージ Photo by Anne Nygård on Unsplash
日経平均3318円安、それでも80銘柄は上がっていた
10月15日の東京株式市場で、日経平均株価が3318円34銭安の6万4425円95銭で取引を終えた。1日の下げ幅としては過去3番目、下落はこれで6日続いた。ただ、日経平均に入っている225の銘柄が、そろって下がったわけではない。午前の取引が終わった時点では、80銘柄が前の日より高い値を付けていた。
まず、なぜ下がったのか。きっかけは日本の外にある。米国の9月の消費者物価指数が、前年同月比3.7%上昇と市場の予想を上回った。利上げが近いのではないかという警戒が強まり、14日のニューヨーク市場ではAI・半導体関連が売られた。半導体の銘柄を集めたフィラデルフィア半導体株指数は4.30%の下落。東京は、その続きから始まった。
午前の下げの3分の1は、1銘柄だけ
取引が始まった時点の日経平均は6万6880円37銭。前の日より863円92銭安い水準だ。そこから下げ幅は広がり、午前が終わるまでに3255円23銭安まで来た。
ここが、ややこしい。下がった分を、みんなで少しずつ分け合ったわけではないのだ。午前の下げにいちばん効いたのはアドバンテストで、半導体の試験装置を作る会社だ。この1社だけで、日経平均を約1213円分引き下げた(Fiscoの集計)。午前の下げ幅の3分の1を超える。キオクシアホールディングスは12.3%安。東京エレクトロンやソフトバンクグループも下がった。業種では、非鉄金属、電気機器、ガラス・土石製品が下げている。
なぜ金利でAI株が売られるのか

金利が上がると、どうしてAIの会社の株が売られるのか。野村総合研究所の木内登英さんは、2026年に大手クラウド5社の設備投資が、本業で稼いだお金(営業キャッシュフロー)を超える節目を迎えると書いている。足りない分は、外から集めることになる。だから長期の金利が上がると、株式や社債でお金を集めるのが難しくなる、という説明だ。
この日は、株と入れ替わりに円と国債が買われた。リスクオフの形だ。前の日に一時159円近くだったドル円は157円台まで円高に動き、日本の10年国債の利回りは一気に2.9%台に入った。
上がったのは、薬と紙と小売り
では、上がった株は何か。業種では、医薬品、パルプ・紙、小売業。銘柄では中外製薬、KDDI、大塚ホールディングス、テルモ、セコム、キッコーマンなどが値上がりした。
理由は、AIとは関係のないところにあった。上げが目立ったのはサイゼリヤで、7.6%高。14日に、今期の純利益が前の期より21%多い134億円と、過去最高になる見込みを出した。市場予想には届かなかったが、値上げの発表もあわせて評価された。良品計画は一時10.7%高まで買われた。こちらも14日の発表で、今期の営業利益は前の期より10%多い1140億円、4期連続の過去最高になる見通しだという。市場予想を上回る中身だった。自分の決算で動いた、ということだ。
AI相場の本格的な調整が始まったのかは、まだ分からない。木内さんは、11月3日の米中間選挙で民主党が下院か両院を取れば、AIへの規制を強める動きが速まるかもしれない、とも書いている。
ひとつ、数字を置いておく。午前までの集計で、日経平均をいちばん押し下げたのはアドバンテストの約1213円分。いちばん押し上げたのは、無印良品を手がける良品計画の約31円分だった。
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- 日経平均は大幅続落、アドバンテが約1213円分押し下げ(財経新聞・Fisco)
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- (まとめ)日経平均は3,318円安と歴代3位の下げ幅で大幅続落 AI関連にリスクオフ(マネクリ)
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