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第2話 先輩の売らない1冊

この話の主役ミサキ先輩 ミサキ先輩が、本を詰めた段ボールを抱えて出社。
前回までのあらすじ(10秒)休日のモールで、同僚4人がばったり。ネットで笑われていたあの服を、岡部さんがそのまま着ていた。 第1話を読む →
第2話 1ページ目。朝の広報室の入口。ミサキ先輩が本を詰めた段ボールを抱えて立っている。/ミサキ「おはよう。これ、会社に持ってきちゃった」/ユイ「先輩、それ何ですか!?」
第2話 2ページ目。左に小さく回想コマ。休日のモールでハルトのジャケットにジュースがかかる。右は今朝の広報室、段ボールを置くミサキ先輩。/ユイ(心の声)「あのジャケット、まだ預かったままだ」/ハルト(心の声)「ユイさんが、俺の服を…」/ミサキ「今日はわたしの話をしようか」
第2話 3ページ目。広報室。ミサキ先輩が段ボールのふたを開け、本を1冊取り出す。/ミサキ「これ、全部売るの。ファミマに持っていく」/ハルト「ファミマ? 古本屋じゃなくて?」/ユイ(心の声)「出社前に寄れなかったのか」
第2話 4ページ目。ハルトが、レジで店員に本を値踏みされる自分を想像している。先輩がスマホを見せる。/ハルト「レジで1冊ずつ値段つけるんですか」/ミサキ「ちがう。箱ごと預けるだけ。8月25日に始まったの」/ミサキ「名前は『ファミマでかんたん!ブックオフ買取』」
第2話 5ページ目。スマホをのぞき込むユイ。ハルトは床を指さして下の階の店を示す。/ミサキ「マルチコピー機のない店を除いて、全国約1万6000店」/ハルト「うちの下のファミマもいけますね」/ユイ「反響は『想定以上』って書いてますよ」
第2話 6ページ目。ミサキ先輩が得意そうに胸を張る。ユイがメモ帳を構える。/ミサキ「写真を撮らなくていいの。値段も自分で決めない」/ユイ「じゃあ先輩、箱に詰めただけですか」/ミサキ「そう。えらい?」
第2話 7ページ目。ハルトが遠い目をする。机の上に、フリマアプリに出したままのエフェクターの写真。/ハルト「フリマアプリは、全部自分の仕事ですもんね」/ハルト「写真を撮って、傷の説明を書いて、値段を決めて」/ユイ「売れたら梱包して送る。…まだ売れてないの?」
第2話 8ページ目。ミサキ先輩が指を折って数える。ハルトが思わず壁ぎわのギターケースを見る。/ミサキ「本やCDだけじゃないの。服、バッグ、腕時計」/ミサキ「家電、スマホ、トレーディングカード、楽器まで」/ハルト「楽器!?」/ユイ(心の声)「今、心が動いた音がした」
第2話 9ページ目。ユイがスマホの続きを読む。ギターケースを抱えたハルトが固まる。/ユイ「でも、店で査定はしてもらえないって」/ユイ「その場で現金も出ない。振込は査定が終わってから」/ハルト「抱えて行く前に知れてよかった…」
第2話 10ページ目。ユイがレジの裏に段ボールが積まれる光景を想像する。岡部さんが窓際の資料棚から振り向く。ベストの胸ポケットに万年筆。/ミサキ「コピー機で申込券を出して、レジに預けるの」/ユイ「1箱25キロまで、最大5箱…レジの裏、大丈夫?」/岡部「コンビニの店頭の仕事は、前から増え続けてきたよ」
第2話 11ページ目。ミサキ先輩がお茶を飲む。ユイが驚いて顔を上げる。/ミサキ「利用者の約7割は、買取そのものが初めてだって」/ユイ「えっ、みんな初めてなんですか」/ハルト「じゃあ先輩も初めて…あっ」/ミサキ「…このお茶、おいしいね」
第2話 12ページ目。岡部さんが、ぎっしり詰まった資料棚を見上げる。/ミサキ「中心は40〜50代なんだって」/ユイ「若いころに買った物を手放すきっかけ、と」/岡部「わたしの棚は、増えるばかりでねえ」/ユイ(心の声)「岡部さん、絶対に売らない人だ」
第2話 13ページ目。ミサキ先輩が記事のコメント欄をスクロールする。ハルトが左からのぞく。/ミサキ「このサービスへの声は、まだそれほど多くないの」/ハルト「コメント、6件…」/ユイ「スクロールする間もないですね」
第2話 14ページ目。ミサキ先輩が段ボールのふたを閉める。ユイとハルトが箱を見下ろす。/ユイ「店頭買取の不満で多いのは『買取金額が安い』」/ハルト「値段がつかなかったら、もっと悲しいですね」/ミサキ「値段をつけたくない本も、あるのよ」
第2話 15ページ目。夕方の廊下。ユイがクリーニング店の袋を差し出す。中はハルトのジャケット。/ユイ「モールの日の染み、出しておいたから」/ハルト「えっ、わざわざですか!?」/ハルト(心の声)「この袋、しばらく捨てられない」
第2話 16ページ目。広報室。先輩が段ボールから1冊だけ抜いて、自分の引き出しにしまう。/ユイ「あれ、それは売らないんですか」/ミサキ「これはね、売らない」/ハルト「先輩が値段をつけない本…」
第2話 17ページ目。定時のチャイム。水曜の夕方。先輩が手早く帰り支度をする。/ミサキ「お先に。水曜だけは、どうしても用があるの」/ユイ「先輩が定時で帰るの、見たことない」/ハルト「しかも毎週、水曜だけ」
第2話 18ページ目。窓の外、商店街の路地へ入っていく先輩の後ろ姿。岡部さんが湯のみを持って窓際に立つ。/岡部「商店街にね、水曜と土曜だけ開く古書店があるよ」/ユイ「水曜と、土曜だけ?」/ハルト「先輩、どこへ行くんでしょう」
第2話 19ページ目。画面が左右に分かれ、左は段ボール、右はぎっしり詰まった本棚。ユイとハルトが読者の方を向く。/ユイ「あなたは、売る派?」/ハルト「それとも、とっておく派?」
第2話 20ページ目。4人が並んで記事のページを指さす。下に小さく注意書きの帯。/ユイ「くわしくは、元の記事で」/ミサキ「つづく」/ナレーション「この漫画はフィクションです。ニュースの数字は記事のとおりです」
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この話の元ネタ(本当のニュース)

ファミマがブックオフ買取の窓口に 1カ月の反響は「想定以上」

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🔒 この話で増えた謎

  • 先輩の水曜の定時退社
  • ひいらぎ堂は水曜と土曜だけ開く
  • 岡部さんの胸ポケットの万年筆
  • 先輩が売らずに引き出しにしまった1冊
  • ハルトの売れ残ったエフェクター

🔓 この話で分かったこと

  • ユイは、汚れたジャケットをクリーニングして返した第1話の続き
← 前の話第1話 イオンモールおじさん、実在した。
次の話 →第3話 準備中第3話「貫く方がカッコいい?」 13年使った財布の相談に、岡部さんの手が止まる。「昔、似たことがあってねえ」

この漫画はフィクションです。ニュースの数字は元の記事のとおりです。